天然愛され彼女と…俺の生活。
コウは電話もして一度お泊まりセットを持ってくる…らしい。
俺は先に自分の家に…。
俺は一軒家に、たった1人で住んでいる。
親父は、海外。
母さんは…死んでる。
だから、たった1人の家なんて寂しくもない。
いつから1人だっけ?
中学からかな?
『好きだよ、シグちゃん』
急に透明の笑顔が頭に浮かんだ。
可愛くて…。
でもその後ろには…哉魔屋弓弦がいるんだ。
どんな関係なのか…。
それは…透明の過去を知ってる男。
それだけ?
前に付き合ってたんじゃなくて?
考えることはマイナスなことばかり。
「おーい、お邪魔してるよ」
のこのこと俺のいるリビングに上がり込んできたコウ。
「わぁ…居たのかよ」
俺は呆れてしまう。
いつのまに…?笑
「さー、今日はいっぱい話すべー」
コウの手にはたくさんのビニール袋。
その中は…ポテチやら、チョコパイやら…結構入っている。
「あ、お菓子買い過ぎたんだよ」
「まぁ、たーくさん話すにはいーじゃんか」
ニヤッと笑うと、コウは苦笑い。
俺は自分の部屋にコウを入れてから、お茶を持って二階の自分の部屋に行く。
これからコウはどんな話をするんだろうか。
きっと哉魔屋弓弦の過去が聴けたなら…それは、透明の過去にも関係してるはず。
「難しいな…」
付き合うまで時間がかからなかった。
向こうがアピールしてて、俺もそれに気付かされた。