天然愛され彼女と…俺の生活。
打ち明け両想い。
「シグちゃん、おはよう」
今日は夏休み中にある一回だけある補習。
必ず一回頭のいい人でも学校に来なくてはならない。
「おはよう、透明」
俺が透明の頭を撫でると、安心したように目を細めた。
ホントは透明だって怖いんだ。
俺よりも透明の存在が消えちゃいそうで。
俺はそれが何よりも怖かった。
「…今日はシグちゃんの家泊まっていい?」
「……え?」
なんだって?笑
聞き間違いだよな?
…あ、あり得ないよな!?
誰か、あり得ないって言ってくれ!
「…泊まらせて。そんな数時間で終わるほど簡単じゃない」
苦しそうに歪む表情。
ズルいだろ。
そうやって…。
「わかった。なら透明の家寄ってからにしよう。準備とかしてないだろ」
…どう考えても。
カバンは教科書やらで荷物が入ってるようには見えない。
「うん!じゃあ、またあとでね!」
クラスごとに違う補習が嫌になる。
いや、もとから嫌いだが。
なんでそこまで透明と同じじゃないんだよ。
透明と同じクラスが良かった。