天然愛され彼女と…俺の生活。
彼女は勉強が苦手じゃないそうです。
2年生の俺らの青春の夏休み前に何があるか知ってるかい?
それはね?
「…期末テストなんてやってられっかよ!」
親友の幸翔(ゆきと)が先に言ってくれました。
はい。
期末テストです。
ココで一個でも赤点があれば…分かるよね?
再試です。
俺は平均的な脳みそです。
必ずや3分の1くらいの順位は取れます。
「…時雨、教えてくれよ!」
休み時間。
親友に頼まれたからやってやったものの…。
成果はまるで見られず。
数学中学からやり直したらどうだ?
そんな感じ。
透明とは別のクラスだから、順位とかは聴いたことがない。
あの天然さ故に…きっと苦労していることだろう。
俺は若干呆れながらに、幸翔に勉強を教えてやる。
…教えた所を何度やっても、幸翔の頭は理解せず。
…まるで受け入れてくれないようだ。
…それが数学だけ特に。
5、6時間目は、詰まんなくて寝る。
だって詰まんないし…。
こないだ習った所の復習。
今日は幸翔の為にある授業と言っても過言ではない。
しかし、幸翔が真剣に聴くわけもなく。
「…先原幸翔!明日お前だけ居残りな」
はい、数学教師にお呼ばれのようです。