天然愛され彼女と…俺の生活。
「シグちゃんっ、帰ろ!」
俺のクラスにきた透明。
俺も席を立つ。
「あ、そうだ。シグちゃん数学だけ教えてくれない?」
やはり天然さ故に…。
俺はため息を着く。
「いーよ。俺の家でいい?」
「ううん、あたしんち」
ニコニコと笑う透明。
「なんで?」
「数学の教科書家なんだ」
恥ずかしそうに言う。
いやいや、恥ずかしがることないだろ!
「わかった、行こう」
そうして着いた透明の家。
うん、なんか透明んちって感じ。
天然が家から滲み出てる。
庭には綺麗な花たちが…。
特にひまわりが立派なものだ。
「よし、じゃあ入って下さい」
透明はガチャリと鍵を開けて、家に入って行く。
もしかしてだけど…二人きり?
まぁ…努力するのみだよな。
俺は深呼吸を2回して、透明の家に上がった。
「あたしの部屋は、二階だよ」
「…うん。二階のどこ?」
素直に透明に聞く。
「えーと、真ん中だったかな?」
「了解です」
俺は先に行って透明の部屋に入る。
そこには、沢山の参考書やらが本棚に陳列されている。
なんか、透明っぽくないけど…。
ベッドとかもないし、勉強机と馬鹿でかい本棚が三つ。
そして、真ん中にガラスのテーブルのみ。
他には何も置かれていない。
本当に透明の部屋?
ドアの近くに突っ立っていると…、透明が来た。
「どーしたの?何か変なものでもあった?」
ギクリとした表情の透明。
「…いや、透明っぽくない部屋だなって思っただけ」
「うーん、そーだね。あたしの部屋は別であるよ?ココはお兄ちゃんとあたしの勉強部屋」
へー、お兄ちゃんいたんだ。
「お兄さんいるんだね」
「うん!2個上のお兄ちゃんと、1個上のお兄ちゃん」
しかも二人。
「そっか、」
俺はその場に腰を下ろす。
勉強机の上に飲み物やお菓子をおいて、透明も座る。
「うーん、数学だから…この参考書かな?」