天然愛され彼女と…俺の生活。
あったかかった。
櫆はあたしの腰に抱きつく感じ。
あたしは櫆の頭を抱きしめた。
やっぱりこの髪は柔らかくてふわふわしてる。
柑橘系のフレッシュな香り。
「櫆、あたし櫆が物凄く好き。好きだよ」
「俺も…好き。あのさ、俺と付き合ってくれる?俺、透明に釣り合う男になるから…」
「うん。…何言ってるの?釣り合うも何も櫆はかっこいいよ。あたし櫆のカッコ悪い所も好きだし…」
あたしはグラグラとする頭で精一杯に告げる。
「…それって嫌味だろ」
櫆はグッと眉間にシワを寄せる。
カクッと櫆に倒れ込む。
「…やっぱり熱だ。これは嘘じゃないな」
あたしはコクコクと必死に頷いた。
そのあとは櫆にお姫様抱っこで、保健室に運ばれたこと。
そして結衣に心配させてしまったこと。
櫆と恋人になったこと。
他には…もうないか。
次の日から、学校で広まった。