天然愛され彼女と…俺の生活。

高校は別々。

あたしは高校一年生になった。

哉魔屋くんとも違う高校。

頭だけは良かったあたしは、電車で二駅ほど上った学校。

櫆は陸上推薦で有名な私立校。

春はまだあたしたちの知らないことばかり。

ピンクが似合うこの季節。

あたしは好きだったりするんだ。

「透明、早く行かなきゃ遅れちゃうから」

結衣もまたあたしと同じ高校。

あたしはそこで…シグちゃんと出会うんだ。

でもあたしには櫆がいて…。

幸せ絶頂期。

「うん!今行くよー」

シグちゃんは、『氷河の国のクールな王子』として絶対的人気を誇ってた。

櫆とはよく地元で会う。

デートもした。

陸上の大会も見に行ったりも…!

やっぱり櫆はかっこいい。

いつもヘラヘラ笑ってるのに、スポーツしてる時は…。

真面目で、目に迷いがない。

その時の目には、あたしは映るコトはない。

それでもいいんだ。

君が迷わずに頑張る姿は、あたしの誇りだから。

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