天然愛され彼女と…俺の生活。
やはり、大切に思う心だ。
「透明…」
俺はグッと我慢して、透明をもう一度きつく抱きしめる。
「…シグちゃん、好きだよ」
ぎゅっと抱きしめ返してくれる透明。
キスくらい良いかな?
俺は立場を逆転。
上から抱きついていた透明を下敷きに。
「…透明、好き」
なかなか言ってやらない俺が、珍しい。
目を見開いた透明。
そんな可愛い姿に、チュッとリップ音を響かせた。
透明はすぐに真っ赤になって、俺を突っぱねる。
だがしかし、俺もこれでは負けない。
負け時と透明の上からどけない。
「お主もよるなー」
もう顔から熱は冷めてしまったらしい。
俺はため息をつく。
真っ赤な顔の時には本当に、可愛い反応ばかりする。
だが、今の彼女は素晴らしいほど最強だ。
「透明もな」
「エアーサロンパスのにおい!…なんちって!」
「…透明?」
確かに俺は肩に湿布を貼っている。
けど、エアーサロンパスかどうかは怪しいものだ。
「…あのね、笑わないで聞いてくれる?」
深刻そうに言うものだから、俺は何故か正座。
…浮気してたの、とか?
そいつがエアーサロンパスのにおいがするのか?
俺の湿布の問題ではない。
「あ、あのねっ!」
透明の声が大きくなる。
ゆでだこのようにまた赤くなる。