恋するリスク
私と西村先生が付き合っていたことは、あることをきっかけに、なんとなくみんなが知ることになった。
教授クラスの先生たちにまで伝わることじゃないだろうけど、ほとんどの病棟スタッフには、自然と知れ渡っていた。
ここに西村先生の婚約者が来たら・・・みんな、どんな反応するだろう。
(私、結構みじめな感じになっちゃうのかな・・・。)
想像して、ぽっかりと空いた胸に痛みが走った。
その後、穂乃香も佐藤くんも私の隣に戻ってくることはなく、後輩たちと話をしながら、私は息の詰まりそうな食事会の時間を、なんとか過ごした。
「看護師さんたちは、タクシー何台必要ですか?」
飲み会終了後。
佐藤くんは、帰宅方面に合わせてタクシーの手配をしてくれている。
私は誰と乗ればいいかな・・・と考えていると、穂乃香が腕をつついてきた。
「真緒、このあと二人で飲もうよ。」
「いいけど・・・。どうしたの?2軒目嫌いのひとが。」
「ちょっと、聞きたいことがある。」
神妙な面持ちの穂乃香に、ふたつ返事でうなずくと、私たちは飲みなおすから、と、二人で1台分のタクシーを手配してもらった。
教授クラスの先生たちにまで伝わることじゃないだろうけど、ほとんどの病棟スタッフには、自然と知れ渡っていた。
ここに西村先生の婚約者が来たら・・・みんな、どんな反応するだろう。
(私、結構みじめな感じになっちゃうのかな・・・。)
想像して、ぽっかりと空いた胸に痛みが走った。
その後、穂乃香も佐藤くんも私の隣に戻ってくることはなく、後輩たちと話をしながら、私は息の詰まりそうな食事会の時間を、なんとか過ごした。
「看護師さんたちは、タクシー何台必要ですか?」
飲み会終了後。
佐藤くんは、帰宅方面に合わせてタクシーの手配をしてくれている。
私は誰と乗ればいいかな・・・と考えていると、穂乃香が腕をつついてきた。
「真緒、このあと二人で飲もうよ。」
「いいけど・・・。どうしたの?2軒目嫌いのひとが。」
「ちょっと、聞きたいことがある。」
神妙な面持ちの穂乃香に、ふたつ返事でうなずくと、私たちは飲みなおすから、と、二人で1台分のタクシーを手配してもらった。