恋するリスク
藤崎真緒、28歳。
職業は看護師。
高校を卒業した後、地元にある横羽総合病院の看護学校を出て、そのまま附属病院へ看護師として就職。
その、横羽総合病院の内科病棟に勤め始めて、早7年。
まさに中堅という立場で、先輩たちからのプレッシャーと、後輩たちの指導にあくせくしつつ、患者さんのお世話に勤しむ日々。
忙しいけれど、毎日は充実していて。
プライベートでは同じ内科に勤務する医師、西村俊介と、2年前から付き合っていた。
けれど。
今朝、出勤して間もない私に、彼は突然、思い出したように言ったのだ。
「ああ、そうだ。今度、オレの婚約者がうちの医局に入るから。
悪いけど別れてくれる?」
さらりと。
まるで、「おはよう」とか「おつかれさま」とか、そんな、気軽にあいさつの言葉をかけるように、彼は平然と私に言った。
(ちょっと待って・・・婚約者って・・・。
え???
・・・ということは、私は・・・浮気相手だったってこと!?)
職業は看護師。
高校を卒業した後、地元にある横羽総合病院の看護学校を出て、そのまま附属病院へ看護師として就職。
その、横羽総合病院の内科病棟に勤め始めて、早7年。
まさに中堅という立場で、先輩たちからのプレッシャーと、後輩たちの指導にあくせくしつつ、患者さんのお世話に勤しむ日々。
忙しいけれど、毎日は充実していて。
プライベートでは同じ内科に勤務する医師、西村俊介と、2年前から付き合っていた。
けれど。
今朝、出勤して間もない私に、彼は突然、思い出したように言ったのだ。
「ああ、そうだ。今度、オレの婚約者がうちの医局に入るから。
悪いけど別れてくれる?」
さらりと。
まるで、「おはよう」とか「おつかれさま」とか、そんな、気軽にあいさつの言葉をかけるように、彼は平然と私に言った。
(ちょっと待って・・・婚約者って・・・。
え???
・・・ということは、私は・・・浮気相手だったってこと!?)