恋するリスク
病院に着き地下の更衣室で白衣に着替えると、内科病棟のある8階へと移動した。
病棟の片隅にある休憩室に一旦立ち寄り、自分のロッカーに荷物を入れる。
(・・・よし、がんばろ。)
気合いを入れ直し、ナースステーションに行こうと廊下に出ると、またもやそこで佐藤くんにバッタリ会った。
「あっ・・・おはよう。」
「おはようございます。」
連日の遭遇に驚いた私に、さわやかに微笑んでくれる佐藤くん。
「昨日はびっくりしたね。あ、それと・・・食事会、ごちそうさまでした。」
「いえ。お疲れ様でした。木曜日に食事会なんて、先生方もお疲れだと思うんですけど。
藤崎さんもこれから日勤ですよね?大丈夫ですか、体調。」
「うーん・・・。いや、まあ・・・大丈夫かな、気合いで。」
「気合いですか。」
佐藤くんが笑う。
そのとき、ナースステーションから、私を呼ぶ大きな声がした。
「藤崎!」
聞きなれたその声に、一瞬心臓が飛び跳ねる。
振り向くと、西村先生と目が合った。
「こっち来い。」
(こっち来いって・・・。)
えらそう・・・。
反抗するのも面倒なので、私は「はい」と返事する。
「じゃあ・・・またね、佐藤くん。」
「はい。すいません、忙しいときに。」
会釈をする佐藤くんの横を通り抜けると、ナースステーションで待つ西村先生の元へと向かった。
病棟の片隅にある休憩室に一旦立ち寄り、自分のロッカーに荷物を入れる。
(・・・よし、がんばろ。)
気合いを入れ直し、ナースステーションに行こうと廊下に出ると、またもやそこで佐藤くんにバッタリ会った。
「あっ・・・おはよう。」
「おはようございます。」
連日の遭遇に驚いた私に、さわやかに微笑んでくれる佐藤くん。
「昨日はびっくりしたね。あ、それと・・・食事会、ごちそうさまでした。」
「いえ。お疲れ様でした。木曜日に食事会なんて、先生方もお疲れだと思うんですけど。
藤崎さんもこれから日勤ですよね?大丈夫ですか、体調。」
「うーん・・・。いや、まあ・・・大丈夫かな、気合いで。」
「気合いですか。」
佐藤くんが笑う。
そのとき、ナースステーションから、私を呼ぶ大きな声がした。
「藤崎!」
聞きなれたその声に、一瞬心臓が飛び跳ねる。
振り向くと、西村先生と目が合った。
「こっち来い。」
(こっち来いって・・・。)
えらそう・・・。
反抗するのも面倒なので、私は「はい」と返事する。
「じゃあ・・・またね、佐藤くん。」
「はい。すいません、忙しいときに。」
会釈をする佐藤くんの横を通り抜けると、ナースステーションで待つ西村先生の元へと向かった。