恋するリスク
力強い声に、私の心臓がドキンと鳴った。

佐藤くんは、語り掛けるように私を見つめる。

「!!」

視線が重なる。

ぎゅっと、胸の奥の何かが、私の感情を揺さぶった気がした。


(な、なに・・・!?)


私はパッと、視線をそらす。

ときめくような、胸の高鳴り。

ドキドキと、抑えられない心臓の音が、私に何かを告げている。


(・・・ううん!ない、ないないない!!

年下のコにドキドキするとか、私に限って、絶対ない!)


なんとか自分を落ち着かせ、甘い感情じゃないと言い聞かせる。

でも。


(この気持ちは・・・何だろう。)


確実に感じてしまった、胸の高鳴り。

彼の言葉が、私のココロを溶かしだす。

自分の中に生まれた佐藤くんへの感情に、私はまだ、理解が追い付かないでいた。
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