恋するリスク
(また百瀬先生は余計なことを・・・。)


「佐藤くんは真緒に気があるみたいだし、真緒はフラれたばかりで傷心だし。

あの状況で、何もない方がおかしいって、百瀬先生力説してたけど。」

「ええっ!?」


(そんな風に、見られてたんだ・・・。)


「ないよ、なんにも。」

私は目をそらして答えるものの、穂乃香の攻撃は止まらない。

「本当にー?」

「う、うん・・・。」

「・・・。」

じーっと、穂乃香の大きな瞳が私を見つめる。


(う・・・。それ、弱い・・・。)


この攻撃には、敵わない。


(まあ、穂乃香にはいつか話すだろうし。相談乗ってもらおうかな・・・。)


そう決意した私は、先日のことを話し出す。

自分からキスして抱き付いたことを告げると、穂乃香の大きな目は、これでもかというくらい、さらに大きく見開いた。

「ちょっ・・・!どーした!?クールビューティが!!!」

「そんなんじゃないって・・・穂乃香はよく知ってるでしょう。」

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