俺だけみとけ!
行動
『残念だったな緋色!』
俺の目の前で数学最高得点98点のテストをひらひらさせてくる…
正直ウザイ。
「緋色、英語なんて32点でギリギリ赤点回避だったしねー」
『そーだぞ緋色!
54点差だぞ!』
悠とるいの会話が頭上で飛び交う。
それを明里がニコニコしながらみてる。
テストが終わればいつもこの調子だ。
『はいはい。
ならブリック奢ってやるよ』
『やった!』
「緋色、数学95点の私にはー?」
………
えっ!?
『まさかのるいにも負けたのかよ』
さすが成績優秀者だ。
もうそろそろ心が折れる。
『あーもう、わかったよ!
なら明里のもな?』
「へ?いいよ、私点数低かったし」
『気、使無くていいんだぞ明里♪』
「そーそー緋色なんだから!」
ったく。
お前らはちょっとぐらい気使えっての!