俺だけみとけ!
明里がココアを俺に差し出している。
まさか明里からくるなんて…
「いや?」
『うぅん、はい』
俺はコーンスープを渡す代わりに、ココアをもらった。
多分こんなにすんなり言ってくるんなら、アイツともこんな事たくさんあったのかな?
あぁー!
だめだ!!
すぐ頭にアイツが浮かぶ…
俺の缶の飲み口に明里の唇がつく…―
柔らかそうな唇―――
見とれてしまう――
心臓の鼓動がだんだん早くなっているのがわかる。
明里に触れたい…
俺も明里が付けた口のところに口をつけた…
俺は目をぎゅっと瞑って一口飲んだ。
ドキドキが止まらない…