俺だけみとけ!




愛菜ちゃんは吹っ切れた顔でこう言った。




「桐谷先輩はどう?って」




緋色…―


あいつがもし、春崎の事好きじゃなくても、多分緋色は降っていただろう。


友達のためならって言うのが緋色の性格だから…





「だから…その…
友達からでいいですか?」


『うん!』




俺は大きく頷いた。



夜の校舎は静かで、月明かりが俺たちをそっと照らした…―




―亮介 side end―





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