俺だけみとけ!



朝から淡々と授業が進み昼休みの時間になった。


教室で悠と明里とるいのいつもの4人で昼食を食べる。


俺はいつもどおり昨日コンビニで買っておいたメロンパンを口に頬張った。




「ひぃっていつも菓子パンだよね?」




お弁当に入った卵焼きを食べながら明里が聞いてきた。




『うん』


「栄養偏るよ?」


『いいよそんなもん』




別に運動部じゃないし。


そんな食べなくてもいい。




『ひぃ最近痩せてっしよー…』


『はぁ?』


「それあたしも思ってた!」




そんなに痩せたか?


明里が心配そうにこっちを見ている。




「ひぃ、ちゃんと食べてる?」


『まぁ、適当に…』




夜はいつも父さんと母さんは残業で帰りが遅い。


最近は晩、作るのめんどくさくて食べてない…


だいたい親と顔を合わせるのは朝ぐらいだし、土日ぐらいしか3人で話さない。


寂しくなんかないし。




「急に倒れたりしないでよ?」


『わかってるって』


「はい!口開けて!」




そう言って明里が俺に卵焼きを食べさせてきた…


言われるがまま口を開けて食べると、口に甘い卵焼きの味がした…――




『美味しい』







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