俺だけみとけ!
教室に着くと悠とるいが目を丸くして見てきた。
「付き合ったんだ!!」
『早く言えよなー!!』
2人してびっくりしていたが、2人がいてからこそ付き合えたんだと思う。
るいと明里は手と手を合わせて喜んでいた。
その姿を2人して見ていると悠が口を開いた。
『先越されたなぁー』
『え?』
『2週間もないうちにLIVEすんじゃん?
そん時告ろうかなぁーっと…』
そうだ。
あと少しで街の小さなLIVEに出るんだった…
悠、まさか…
『マイクパフォーマンスで言うつもりじゃ…』
『そう』
んなあっさり!!
何十人もの人を前に告白を!?
もし降られたら……
ってそんなわけないもんな!
るいはたぶん悠の事が好きだ。
『頑張れよ!応援すっから』
『おう』
悠って考える発想がかっこいいな。
そんな事思いつかないし、ついたとしてもできないだろう。