俺だけみとけ!
大丈夫
「あの時はびっくりしたなぁー♪」
12月の寒い青空が広がる中で、るいは嬉しそうにくるくる回っていた。
「るい、それ聞きあきた」
『恥ずかしいしやめろって!』
『悠、よく言ったよな!』
そう、LIVEから2週間が経っていた。
今日は15日…
もうそろそろ明里とクリスマスの予定を話したいところだ…
『まぁ、緋色に負けたの悔しいけど』
『それ言うの8回目』
ずっとこの2週間、悠はそのセリフを言い続けていた。
るいは毎日浮かれまくってるし
明里はそれに付き合わされ
悠は今だ手を繋ぐのも恥ずかしがっていた
俺と明里は順調に進んでいる。
学校でも明里は明るいし、付き合ってる事を隠すような事はしない。
俺はちらっと明里を見ると、明里も俺の視線に気付いてくれた。
それだけで幸せだ…―――