俺だけみとけ!




「驚いた。
ひぃがガツンと言ってくれたなんて…」




道を街灯が照らす中、明里は嬉しそうに微笑みかけてきた。




『いや、明里すごかったよ?
なんかかっこよかった』




まさかあんなに言うなんて…


でも、これが本来の明里なのだ。



やっぱり明里はこうじゃないと。




「ははっ!
スッキリした♪」




俺の隣りで満足気に笑う明里を見て、俺は『ありがとう』と口にした。




「へっ?」




そう驚く明里の肩に手を置いて、俺は明里をじっと見つめた…―



明里は「いいよ」と言って目を閉じた――





そしてそっと俺は明里の唇にキスをした…――――








< 144 / 203 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop