俺だけみとけ!
「驚いた。
ひぃがガツンと言ってくれたなんて…」
道を街灯が照らす中、明里は嬉しそうに微笑みかけてきた。
『いや、明里すごかったよ?
なんかかっこよかった』
まさかあんなに言うなんて…
でも、これが本来の明里なのだ。
やっぱり明里はこうじゃないと。
「ははっ!
スッキリした♪」
俺の隣りで満足気に笑う明里を見て、俺は『ありがとう』と口にした。
「へっ?」
そう驚く明里の肩に手を置いて、俺は明里をじっと見つめた…―
明里は「いいよ」と言って目を閉じた――
そしてそっと俺は明里の唇にキスをした…――――