俺だけみとけ!






明里は自分の毛先を指でくるくる回した。


たいして長くないくせに…


そういうの髪の長い子がするもんだと思ってた。




「別にいいよ…
触っても。ひぃなら許す!」


『なら、遠慮なく』





俺は明里の跳ねた毛先を指で触った…


明里の頬が赤く染まり、恥ずかしそうに下をむいた。


そういう1つ1つの仕草が俺を誘うんだ。




『髪、伸ばさないの?』


「だって伸ばしたらひぃ、私の跳ねた毛先触れなくなるから」





ったく、明里は…





『明里の髪が伸びる前に毛先いっぱい触る!』



「えっ!?」



『明里、ずっとショートだろ?
ロングの明里も見たい。』





明里はパァっと顔を明るくして机越しに抱きついてきた。



《ガタンッ…》




『ちょっ、明里危ないって!
それに皆こっち見てるし…』





自分の胸元に顔をうずくめてこう言った。





「付き合ってるんだし良いじゃん。
私は堂々と付き合ってるつもりだから」


と。




そうだった。




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