俺だけみとけ!




明里に触れたくて仕方がない…




「私、ひぃを選んでよかった」


『えっ?』


「和哉先輩の事、本当は諦める気なんて無かったんだ…」




……――――。





「でもあの日、ひぃは私に”俺だけみとけ! ”って言った」





自分が言いたいこと言っただけなのに。





「私、あの時ひぃの胸の中で考えたんだ。
ひぃを見とけば何か変わるかな?って…」





明里は俯いていた…―――



明里の前髪で表情がよくわからない。





「それでずっとひぃだけ見てたら…
やっぱりひぃがいい!ってなったんだ」


『明里…』





机をどけた明里は俺に飛びついて、俺は押し倒された…――


上に明里がいる……




明里の顔が俺の胸のところにある…











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