俺だけみとけ!
―明里side―
私には付き合っている先輩がいる。
男子バスケ部の元キャプテン。
つい、この間のインターハイで惜しくも負けてしまい引退してしまった。
休み時間、いつものようにmailをする。
「また明里、先輩とmail?」
黒髪ストレートで、身長が高くスタイル抜群でモデル級…
頭良し、顔良し、スタイル良し!
私の親友の
中西 るい
「るい、聞いてよ!
昨日和哉先輩とキスしたんだぁ♪」
耳元でそう言うとるいは「はいはい」と受け流した。
「それより緋色、今日元気なくない?」
るいは廊下で壁にもたれてるひぃを見ながら言ってきた。
言われてみれば確かにそうだ。
朝、一緒に登校してた時からずっとテンションが低い。
「あれ?
でも悠が何か言ってから、ひぃ笑顔になった」
よくわかんないけど、ひぃには笑っていてほしい。
たった一人の私の"幼なじみ"だから…―
―明里side end―