俺だけみとけ!
バンドメンバーの圭と直人はネックレスや指輪などと言ってた…。
『ネックレスか指輪…』
冷たい廊下で1人歩きながら呟いた。
はずだったのに…
「なーに緋色、明里へのクリスマスプレゼント?」
俺の前にバッと現れたのは、言うまでもない。
「あたしに悠は何くれるのかなぁ♪ 」
『るい、なんか変わったな…』
前まではこう…
ちょっと怖いような…
「そう?
もしすぐゴミ箱行きなら悠を許さないけど 」
あっ、やっぱ気のせいだわ。
るいだけは敵に回したくないな…
でも、最近のるいは毎日が楽しそうだ。
もしかして明里もそう思っててくれたりして…
なんて想像は辞めておこう。
『るいは逆に何か欲しい物とかあるの?』