俺だけみとけ!
カフェを後にし、また寒い外に出る。
帰り道、明里の小さな手を握って歩く…―
『明里…』
俺は明里の頬に手をあてた…――
「とうとうバレちゃったかぁ~…」
『大丈夫?』
明里の歩き方がだんだんゆっくりになったから、もしかしてと思った。
案の定、明里の頬は熱かった。
「大丈夫。後少しだし」
『倒れても知らねーよ?』
明里は笑った。
「そんな事言っても、絶対ひぃは私を助けて看病してくれるでしょ♪」
『なっ』
「ひぃは優しいから、わかるよ。」
明里は「ほら、行こ?」と歩き出した。