俺だけみとけ!





―明里 side―




ひぃが抱きしめてくれる腕の中は温かい…―――


優しく髪を撫でてくれる。


ずっと憧れていたペアリング。


和哉先輩は私に何一つ残してくれなかった。


残してくれたのは悲しくて泣いた日々の思い出ぐらい。


キスなんてたったの3回だった。


記念日はいつも私1人が舞い上がってた。



でももう違う。


私はひぃが傍にいてくれる…

それだけでいい。



いつまで泣いてんだ私は!


いつもいつもひぃに泣きついてばっかりだ。




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