俺だけみとけ!
思い
二学期が始まって一週間、もう文化祭が近づいていた。
これと言って楽しくなかった高1の文化祭…
正直めんどくさい。
「ねぇ、今回屋台クラスで出せるし楽しみじゃない?」
隣でニコニコしながら歩く明里。
明里と2人で居られるのはこの学校までの道のり20分だけだ。
俺にとってはすごく短い。
太陽に照らされる明里の額の汗が、太陽に反射して輝いて見える…
『何するんだろなぁ〜…』
「何するかわかんないけど楽しみだね♪」
『だな☆』
明るく返事を返すが、今年は明里と一緒に回れない…
明里の隣で歩く人は、俺じゃなく宮地さんだから。