俺だけみとけ!
「ひぃ!!」
明里…
「さっきはごめん、私自分の事しか考えてなかった」
俺の顔を上から見つめ、唇をきゅっと結んでいた。
多分、悠のやつが何か言ったんだろう…
『もういいって。』
「でも!」
『俺は何もしてない普通の明里の髪が良い』
明里の為に、答えてやらないとって思った。
好きな人の為に一生懸命だから。
「え? 」
『つか、明里に括れる髪なくね?』
俺はひょいと立ち上がって明里のおでこをつついた。
「やっとギリギリ結べる様になったの!
でも、ありがとう」
怒った明里も可愛い。
『おう!』
俺は明里に笑って見せた。