俺だけみとけ!




『は?いいよそんなの…』




本当は回りたかったけど仕方が無い。




「まー明里付き合ってるし、しょーがないよね」


『てか、今を楽しもうぜ!
な?緋色!』




悠は俺の肩に手を回してきた。


暗い話になるのを避けてくれたのだろう。


今を楽しむか…


高校生活なんてものは一度きりだ。


迷ったらなかなか前には進めなくなる。


恋も、友達関係も、進路もその一部だろう。


迷わず前にすすめる方法なんてあれば良いのに。




『なら次はどこ行くんだ?』


『んー…、たこ焼き!』


「悠の組み合わせよくわかんないし 」




かき氷食べた後はたこ焼きって…


でも、その考え方をするやつなんてなかなかいない。


そんな悠が良い。



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