俺だけみとけ!
だけどつぎの日、何事もなかったかのように普段通り私に接してきた。
『明里ちゃん、一緒に帰ろ?』
顔も見れなかった私は首を縦に降ることしかできなかった。
そっと私の手を握ってくる、いつもと変わらない優しい手…
『今日元気ないね?』
「いえ、全然!いつもと変わらないですよ」
頑張って笑顔を作った。
『好きだよ』
そう言って私の唇にキスしてきた…
この瞬間、もうどうでもいいと思った。
だけどこの感触をずっと待ってた…
やっぱり先輩の事が好きだ。
絶対、私を選んでくれる…
そう信じて今日まできたんだ。