俺だけみとけ!
店番
『はぁ、はぁ、はぁ…』
息切れがヤバイ……
つか屋上からは遠すぎだっツーの!
『あっ、やっときたきた!
るい待ちくたびれてっぞー』
エプロン姿の悠は笑って手を振ってきた。
今何時だっけ?
左腕の腕時計の時刻は12時10分になろうとしていた。
走って屋台の方に行き、すぐにるいが目に入った。
「緋色遅すぎ!
残りの20分みっちり働いてもらうわよ?」
『わかってるって!』
るいは機嫌が悪くずっとイライラしていたようだ。
るいらしいなぁ。
『てかるい!
お前全然働いてないだろ!』
「はぁ?ちゃんと割り箸配ったでしょーが!」
『割り箸だけだろ!』
悠とるいの口喧嘩はよくある事だ。
これをいつも止めるのが…
「まぁまぁ2人とも!」
明里の役目だ。