俺だけみとけ!
俺は焼きそばを2つ明里に渡し、それを明里が割り箸と一緒に袋に入れて客に渡す。
「ありがとうございました!」
そんな事を淡々と繰り返し、店番が終了した…。
『やっと終わった……』
「ひぃ、凄く暑かったんじゃない?
2つの意味でね」
暑いと熱い、そう言う事だろう。
そう言ってくれてる明里も汗だくだ。
『2人ともお疲れーい!』
「おつー」
悠とるいは手に持っていた缶ジュースを明里と俺に渡した。
『ありがとな!』
『どーいたしまして♪』
「あっ、言っとくけどあたしの奢りだからね」
るいは黙ってたら可愛いのにな。
言葉遣いに気をつけるとかしたらいいのによー。
「あたし、全然働いてなかったし」
『ばーか!
働いてなくても俺達の事待ってくれてただろ』
るいと案外いい奴なんだ。
いつも他人の心配ばかりする。
「るい、ありがとー♪」
「うん」