俺だけみとけ!
決意
もう10月かぁ…―
高校生活ももう半分を切った。
なんだかんだ言って休まず学校行ってる。
いつもと何も変わらない人通りの少ない堤防…
「ねぇ、ひぃ」
『ん?』
いつもの何気ない会話をしていたのに、突然明里は立ち止まった。
不安そうでどこか寂しそうな表情をしている。
アイツと別れてずっとこの調子。
部活はなんとか休まず行ってるみたいだけど、キャプテンってだけで行ってるんだと思う。
「私さ、どうしたらいいな?」
『?』
何が??
って一瞬思ったけど答えは聞かなくてもわかる。
無理やり作った笑顔で聞いてくる明里を見るのが辛い。
作り笑いぐらい、ガキの頃からずっと居るからすぐにわかるよ。
「諦めた方がいいのかな…」