俺だけみとけ!
『俺、今決めた!』
「何を?」
おどけた顔で見つめてきた明里。
『俺、明里に振り向いてもらえるように頑張るからさ!』
見るみる間に明里の頬が少し赤く染まって見えたのは、夕焼けのせいだろうか?
例え、思い違いだとしても嬉しい。
「私どうしたらいいの……」
『いつもの明里でいてくれたらいい』
「いつものって…そんな」
『俺が明里を毎日笑顔にする』
明里に今もアイツの方が俺よりかっこよく見えているとしても、いつか…
いつか必ず俺の方がかっこいいって言わせてやるから。
だから、もう少し俺に時間をくれ。
「なら、期待しとく」
照れながら目を逸らした明里。
そんな言い方されたらやるしかないだろ…