俺だけみとけ!
―明里 side―
ひぃの気持ちに気付かされたのはついこの前…
先輩と別れて一週間ぐらい経った時だった。
「明里、そろそろ気づいてんでしょ?」
「何が?」
昼休みにひぃと悠が購買に行っている間にるいが言った。
「緋色の気持ち」
へっ??
この時初めて知った…
ずっと隣にいたひぃの気持ちを…―
「あたしは絶対あんな先輩より緋色の方が、明里にお似合いだと思うけど」
るいが言ってくれて、今の私は自分の事でいっぱいいっぱいになってたってわかった。
”明里に振り向いてもらえるように頑張る ”
か♪
ひぃの横顔が夕焼けがバックなせいか、ちょっといつもと違ってみえた。
私、ひぃとなら変われるかもしれないね…
―明里 side end―