2つの約束
2 絢也
美紘を忘れると決意した日から
いつもと変わらない日常を過ごしている。
僕の中でまだ完全に忘れることはできないまま、時間が解決してくれるのを待っている。
クラスの後ろの方では
相変わらず美紘がチャラチャラしたやつらと楽しそうにしていて
僕は相変わらず
それを羨ましく感じるんだ。
早く忘れたい。
あの光景にはウンザリだ。
僕は放課後を知らせる鐘の音とともにバックを手にした。