2つの約束

「おかえり、絢也。」


教室に戻ると、翔真が待ってくれていた。


翔真には、包み隠さず全て話せる。

美紘を忘れようかと思ったことも
白井さんの好意が辛いことも
白井さんの健気さが胸に痛いことも
自分の最低最悪なところも



僕は、もうどうしたらいいかわからない。


自分がどうしたいのか
どうするべきなのか

翔真に頼らず自分で解決するべきだけど、
僕は本当に情けない奴だ。
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