2つの約束

「絢也はさ、モテるよ。
勉強も運動もできるし、頼りになるし、優しいし、穏やかだし、格好いい。」


「そんなことない、モテないよ。
翔真に褒められると気持ち悪いよ。」


「モテるんだよ、気づいてないだけで。
だからさ、もう古宮さんにとらわれないで、他の人を見てみれば?」


「僕は、美紘を忘れることができない。
なのに、他の女の子を求めるのは最低だろ?」


「古宮さんの代わりを求めるのは確かに最低だよ。
でも、他の子に興味をもって、その子を知って、その子を求めるのは悪いことじゃない。」


翔真の言っていることは
僕には少し難しい。

白井さんに真正面から向き合えってことなのかな。
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