2つの約束
5 美紘
あれから数日後の放課後
いつものようにグループの梨華と飛鳥と話していた。
望と悠希と樹はジュースを買いに行っている。
「ねえ、美紘。ぶっちゃけさ、望のことどう思ってるわけ?」
梨華が普段は見れないような
真剣な顔で尋ねてくる。
「え?いいやつだとは思うよ?」
「そうじゃなくて〜、
男としてアリかナシかってこと!」
「ん〜、考えたこともないや」
みんなが望と私を
くっつけようとしていることは知ってる。
望が、たぶん私のことを好きなのも知ってる。
見た目はいかついし、喧嘩っ早いけど
望はいいやつだと思う。
でも、私は未だに
絢也を忘れることはできないんだ。