2つの約束

思ってもみなかった発言に戸惑う。


「なに、どうしたの?」

「いや、お前さ、授業は俺らと話してて聞いてないのに、テストはできるし」

「...頭のいい不良もいるよ」


バレちゃだめだ


「無遅刻・無欠席だし、
サボりも自分からはしないし、
他校との喧嘩も混ざらないし、

4人は気づいてないと思うけど、俺たちとの間に壁作ってるよな?」


「...」


「なんで無理して不良のフリするの?」


望には、嘘は通用しない気がした。
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