2つの約束

望には兄のことは全部話した。
絢也のことは話せなかったけど。


不良のようにふるまうのは
自分を守るためには必要だったこと、

でも家族を悲しませたくないから
本当の不良にはなれなかったし
みんなと心から仲良くできなかったこと。



「俺たちのこと、好き?」


「壁はあったかもしれないけど、
5人のおかげで毎日が楽しいよ。
だから、みんなのことは大好き。」



そう答えると
望は満足そうに笑った。
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