2つの約束

グイッ



急に抱き寄せられた。


「ちょっ、望!?
なにすんの、人前だし!」

「いーから、黙って聞いてろ。」


背の高い筋肉質な望の腕の中に
低い望の声が響く。



「今日から、美紘は俺の彼女な。
お前が俺のこと好きじゃないのは知ってるけど、でも付き合え。」


「は?!いや、でも」


「だめ、何も言うな。
これから好きにさせるからいい。」


最低かもしれないけど
望だったら好きになれる気がして
それ以上は否定しなかった。
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