2つの約束
6 絢也
朝、学校に行くと教室が騒がしかった。
「絢也、おはよ!
ちょっとトイレ付き合えよ。な?」
慌てた様子の翔真が僕の腕を引っ張る。
何かがおかしい。
僕は翔真の制止をふりきって教室に入った。
教室の後ろの方には美紘と
美紘のグループの沢井望が立っている。
その周りを囲う人々。
うちのクラスだけじゃなく
他のクラスのやつらまでいる。