2つの約束

「僕はこれからも、きっと
その子に片思いし続けるんだと思う。

だから、ごめんね。」



本当は白井さんが僕に好意を抱い瞬間から答えは決まっていた。



でも、僕は期待してしまったんだ。


白井さんを好きになれば
美紘を忘れることができるんじゃないかって。


そんな最低な考えのせいで
彼女に伝えるのが遅くなってしまった。

白井さんに待ってくれと言われても
僕はすぐに答えを伝えるべきだった。

だって、白井さんが頑張ってくれても
答えが覆ることはないのだから。
< 40 / 41 >

この作品をシェア

pagetop