椿の氷
先輩達からのサーブ
反応できない生徒が多く、返してもすぐに隙をつかれた
実力は高いらしい

いまや、コートには数人の男子と私だけ
仕方ない、私はラケットを構える


パコッ


サーブがうたれた
ラケットを振りかぶり、

パコッ

打ち返す
そろ打球は、急な弧を描き、サービスラインではねた
振りかざしていた先輩がコートからでる

「…次、お願いします」




先輩は五人いた
実力は高そうだが、御剣さん達とはオーラが違う

私は、ありとあらゆる戦略で先輩達を攻略していった
最後の先輩は、かなり強い
でも、あんなに離れていては、ネットには届かない


終わりにしよう




ポッ



「ネットにボールをあて、相手陣営に…
完璧なコールドボールだ!」




先輩達は、全員倒した
でも、何もない
所詮は、実力考査のようなものかも知れない





「まって
次は俺達が相手をする」



「…朱崎さん達…」




ただの実力考査では、なさそうだ


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