椿の氷
有無を言わせず、彼等はコートに入ってくる
つか、この人等否定権与える気ないだろ
ドS集団め



「ま、待て朱崎!
御剣達もだ!
入部したとは言え、初日にレギュラー入りの判定なんて…」

「マニュアルに、駄目とはないてないはずだァよ、先輩?」

「だが…」

「お気持ちは察しますが、部長と副部長は華亜羅と御剣ですよ
意見に背くのは如何なものかと…」


時川さんの発言に、先輩達は狼狽える
最もすぎて何も言えないのかな
理にかなった意見だろうね
私の義を無視して


「オイ、アホ女
さっさと構えろ」



前言撤回
理にかなってなんかない
ドS集団じゃない
ただの鬼畜集団だ

「テメェ、此処で公開処刑してやろうか」

「して御覧なさい
アンタの一族呪い殺してやる
末代まで根絶やしってオプションは如何です?」

「ドSめ」

「煩い鬼畜」



とにかく、と、これではらちがあかない
最終的には、先輩達をガン無視して彼等は構えた
この人達、絶対に鬼だ
先輩が隣で汗水流して残業していても、無表情で帰る神経だ



「ほら、豹那ちゃん
ちゃんと構えてくれ」


「…はい」




肌色癖っ毛に逆らえない


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