椿の氷
余所見をしていたせいで、誰かにぶつかってしまった
私がぶつかったのは、多分、背の高い男子生徒
鼻が痛むから、筋肉質だったのかな
兎に角謝り、落ちてしまった眼鏡をかける
途端、気持ちは冷めた
「何だ、あなたでしたか」
「ぶつかっといて、何だとは何だ糞女」
私がぶつかったのは、御剣 龍牙<ミツルギ リュウガ>さん
家の関係で、かなり小さい頃から一緒だ
残念ながら、私達自身はとても仲が悪い
私はそう思っている
話せば口喧嘩ばかり
目が合えばにらみ合い
犬猿の仲よりも深い
殺気すら湧く
でも、今のは私に非がある
謝らないわけにはいかない
向こうは先輩でもあるし
「申し訳ありませんでした
御剣さん」
私がぶつかったのは、多分、背の高い男子生徒
鼻が痛むから、筋肉質だったのかな
兎に角謝り、落ちてしまった眼鏡をかける
途端、気持ちは冷めた
「何だ、あなたでしたか」
「ぶつかっといて、何だとは何だ糞女」
私がぶつかったのは、御剣 龍牙<ミツルギ リュウガ>さん
家の関係で、かなり小さい頃から一緒だ
残念ながら、私達自身はとても仲が悪い
私はそう思っている
話せば口喧嘩ばかり
目が合えばにらみ合い
犬猿の仲よりも深い
殺気すら湧く
でも、今のは私に非がある
謝らないわけにはいかない
向こうは先輩でもあるし
「申し訳ありませんでした
御剣さん」