椿の氷
「…貴方が、テニスに一生懸命でしたので
別に、言わなくても良いかなって思ったんです」



「この馬鹿」



「いったぁ!?」



呆れて物も言えない
何、後輩の癖に気を使ってんだ
頭を殴ったら睨み付けてくるが、俺は悪くない



「…誘ったのは俺だ
だから、責任は俺がとる」





傷付けないために――

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