椿の氷
蛇が体を這っていたショックに打ち拉ぐ私を放置して
紫の方は、蛇と戯れていた

ポンと、肩に手が乗せられる
見れば、水色の方
心底申し訳なさそうだ

「ヘビタのが、わるいな…
仮入部希望者だよね?
俺、二年の時川 鶯<トキカワ ウグイス>
宜しくな」


「あ、はい…」


水色の方は、時川さんと言うらしい
鶯と言う名前が、珍しくも神秘的だ
頼りがいのある兄貴分のような雰囲気で、ややクールっぽい


「あ、さっきは蛇さんありがとう!
俺は西垣 蛇多<ニシガキ ヘビタ>
好きなものは蛇さん!
二年だから、君の先輩さんかァな?」

「はぁ…」


紫の方は西垣さん
名前通りの方だ
特に、上三白眼の目が蛇そっくり
天真爛漫な方だと思う
あと、口癖が気になる


「にしても、可愛いね君…」

「よさないか、蛇多
練習を増やして上げるよ」

「…はい」



つか、尻に敷かれやすい?





有名人の先輩が出来ました


これから、どうなるのやら
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