そんなアナタが好きです。
「ど、どうしよう涼助くん…」
薬局で妊娠を調べるものを買い、調べてみると
やっぱり妊娠していた。
や、やばいなぁ…
「これは…さすがに遥緋に隠し通すこともできねぇよな」
「うん…どうしよう」
涼助くんにどうしようってきいても一緒なのに…
「遥音は?
遥音はどうしたいんだ?」
どうしたい…かぁ…
「私はもちろん産みたいよ。
まだまだ子供だけどそれでも大好きな沖乃先輩との子供を殺したりなんてできない」
私が真剣にこたえると涼助くんは
一瞬だけ本当に一瞬だったけどすごく悲しそうな顔をした。
でもすぐに笑顔になり私の頭を撫でてくれた。
「そうだよな。
ならその気持ちを遥緋に言えばいいんだ。
ま、まぁまずは病院に行って、彼方と話し合って、遥緋に言うことにしよう?」
「…ありがとう…」
きっと涼助くんがいなかったら私はどうしていいかわからなかった。
本当に大切ないい幼なじみを持ったなぁ…