そんなアナタが好きです。



私と涼助くんは学校に戻ると、沖乃先輩のもとへ行った。



まわりは体育祭で盛り上がっているのに
私達3人の間は緊張した切羽詰った空気が流れる。









「せ、先輩すみません…
わ、私…先輩との子供が…できちゃいました…」









思い切ってそう言うと先輩の反応は予想外だった。









「やっとできた!!」





「…え??」









沖乃先輩の反応に私と涼助くんは呆然とした。









「や、やっとって何ですか??」





「え?だって僕、遥音ちゃんに言ったじゃん?
なんとかしてみせるって」





「え、も、もしかして…」





「そ!そのもしかして!
僕は遥音ちゃんを妊娠させたの!
そうしたら僕だけの遥音ちゃんにならざるを得ないでしょ?」









あ、ありえない…



本当に先輩にはいつもびっくりさせられる。




でもなんだかそれ…









「すごくうれしいです♪」




< 109 / 160 >

この作品をシェア

pagetop