そんなアナタが好きです。
私と涼助くんは学校に戻ると、沖乃先輩のもとへ行った。
まわりは体育祭で盛り上がっているのに
私達3人の間は緊張した切羽詰った空気が流れる。
「せ、先輩すみません…
わ、私…先輩との子供が…できちゃいました…」
思い切ってそう言うと先輩の反応は予想外だった。
「やっとできた!!」
「…え??」
沖乃先輩の反応に私と涼助くんは呆然とした。
「や、やっとって何ですか??」
「え?だって僕、遥音ちゃんに言ったじゃん?
なんとかしてみせるって」
「え、も、もしかして…」
「そ!そのもしかして!
僕は遥音ちゃんを妊娠させたの!
そうしたら僕だけの遥音ちゃんにならざるを得ないでしょ?」
あ、ありえない…
本当に先輩にはいつもびっくりさせられる。
でもなんだかそれ…
「すごくうれしいです♪」